汚れやすく、さらに汚れが目立ちやすい床の清掃は、店舗の経営などにおいても悩みどころだという方もいらっしゃるでしょう。
専門の清掃業者に依頼することで清掃負担を軽減するだけでなく、より綺麗な状態を維持したいと考えていても、業者に依頼するとなると、やはり気になるのが費用の面です。
今回はそういった方に向けて、自分たちでも行える床材別の清掃方法と、業者依頼の際の費用・ポイントについてご紹介します。
目次
床、と一口に言っても、その家や店舗、場所によっても使用している床材は様々ですよね。
床清掃では、それぞれの床材に適した清掃方法で清掃を行う必要があります。
ここでは、床材ごとの適切な清掃方法とその頻度をご紹介します。
まずは、意匠性が高く、住宅など一般的に多く利用されているフローリングです。
フローリングは基本的に毎日、掃除機やモップ、乾燥のシートなどで表面のホコリやゴミを取り除きます。
オイル塗装されたフローリングには向きませんが、そうでない場合は週1程度水拭きで落ちない汚れを取り、水気が残らないよう乾拭きすると良いでしょう。
専門的な清掃では、スポンジ系のパッドをつけたポリッシャー(水を出しながら回転するブラシ)による水洗いと、バキュームでの水気処理を行います。
清潔を保ち清掃の負担を下げるために、ワックスの再塗装も年2回程度行うことをおすすめします。
水気や傷に強く、経年劣化しにくいタイルは、住宅では玄関などによく利用されますね。
週に1回程度は掃き掃除をしてほこりや土などを除去し、濡らした雑巾や水とデッキブラシで汚れを落としましょう。
濡れたままではゴミがつきやすいため、乾燥させたり乾拭きすることも大切です。
専門的な清掃では、フローリング同様ポリッシャーによる水洗いで埃や泥を掻き出し、吸水します。
時間が経ちシミになってしまった液体汚れなどでは、タイル自体を漂白することもありますね。
寒さや熱から優しく保護してくれるカーペットは、基本的には掃除機などで週3〜4回程度清掃するのが良いでしょう。
業者による清掃でも、業務用の強力な掃除機を使用した清掃が主になります。
住宅では取り外しての洗浄や交換ができるカーペットですが、店舗や事務所などで床材として接着されている場合は清掃に手間がかかりますね。
月1回から2ヶ月に1回程度、ゴミを掃除機で除去した後に、専用の洗剤とスチーム洗浄機で水を噴射しながら汚れを取り除く洗浄を行うのがおすすめです。
ビニール系の床材であるクッションフロアやフロアタイルは、水に強いため店舗や施設にも多く使われています。
クッションフロアはクッション性に優れており柔らかく、フロアタイルは硬めで傷に強いという違いがあります。
週3〜4回掃除機でゴミを取り除き、週1程度で水拭きを行いましょう。
汚れがある場合、また油などで汚れている場合は薄めた中性洗剤や床用の洗剤を使用しましょう。
清掃業者では、スポンジ系のパッドに切り替えたポリッシャーで水洗いした後、バキュームで汚水を吸い上げ、送風機で乾燥させるという手順になりますね。
弾力性と快適性に優れ、和室などに利用される畳は、水に弱いため基本的にはほぼ毎日、畳の目に沿ってほうきでの掃き掃除や乾拭きでゴミを取り除きましょう。
掃除機を使用する場合には、摩擦で傷んでしまうことがあるため「畳モード」などを利用したり、ふんわりとかけるなどして注意が必要です。
週に1度程度は、固く絞った雑巾での拭き掃除をすることで綺麗に保つことができます。
終わったあとは、乾拭きや換気で乾燥させましょう。
古い畳やカビが気になる場合は、畳を清掃できる専門の業者によって、専用のブラシと水気を残さないエタノールによって清掃してもらうことをおすすめします。
マンションなどの廊下や階段、ベランダ・バルコニーなど雨や水に濡れると滑りやすい場所によく使われるのが、防滑性の塩化ビニルシートです。
家庭のベランダなどでは、ほうきや掃除機で大まかなゴミを取ります。
汚れた部分は薄めた中性洗剤を使用してブラシでこすり、すすいだり水拭きをしたりした後に乾燥させるという手順で清掃します。
専門的な清掃では、ポリッシャーによる水洗いで洗浄した後、バキュームで汚水を吸う、もしくは高圧洗浄機によって浮き上がった汚れを水で流すことで清掃を行います。
場所によって必要な清掃頻度も異なりますが、マンションの廊下等であれば月1回程度で良いでしょう。
床は、毎日軽い掃除をしていたとしても気付けば汚れが目立つ、といったことになりやすい箇所です。
しつこい頑固な汚れを落としたいなら、日常の清掃に加えて定期的に専門業者に床清掃を依頼するのがおすすめです。
そうなると、気になるのが発生する費用ですよね。
ここでは、例として100平米の床清掃を専門業者に依頼する際の費用相場を以下の表でご紹介します。
床材 | 1回あたりの費用相場 |
---|---|
フローリング | 約2万~3万円 |
カーペット | 約3万~5万円 |
クッションフロア・タイル・塩ビ系シート | 約2万~3万円 |
畳 | 約3万~5万円 |
紹介した相場は、あくまでも床清掃のみの目安になります。
定期で清掃を依頼するかや1回のみかでも料金が変わることもありますし、ワックスがけをプラスでやることになるとさらに費用がかかります。
畳の拭き掃除などに関しては畳数の他作業時間で決定されることもあり、汚れの状況によっても変わりますね。
清掃業者は人工計算で費用が決定されることが多いため、より具体的な料金を知りたい場合は見積もりが必須になるでしょう。
実際に専門業者に依頼する際には、業者選びも重要です。
有名な会社だから、費用が安いからと安易に依頼してしまうと、トラブルにつながったりサービスのクオリティに不満が出たりといったことにつながります。
清掃業者は、以下のポイントを参考にして選ぶようにしましょう。
◯料金設定が明確となっているか
サイトの表記や見積もりを取った際に、明確な料金設定がされているかは重要です。
金銭面でのトラブルを避ける意味でももちろんですが、見積もりにどんな清掃内容でどれくらいの費用かという詳細が書かれているかも確認しましょう。
必要な作業が清掃内容に入っていないのに、相場の料金がかかるといったことにもなりかねません。
◯損害賠償保険に加入しているか
清掃作業中に、専門の器具などによる事故が発生する可能性も0ではありません。
飾られていたオブジェや店舗の器具などの物損事故が万が一起きた時のために、清掃業者が損害賠償保険に加入しているかどうかも確認しましょう。
トラブルを避けるために、非常に重要です。
◯問い合わせ対応などが丁寧か
問い合わせの電話応対や、サイトに顧客に向けた丁寧な説明が掲載されているかも見ると良いでしょう。
会社によっては電話対応を現場スタッフがしている場合もありますし、そうでなくてもそういった場面の対応やホームページをチェックすることで、スタッフの教育に意欲的かどうかや会社の雰囲気を見ることができます。
今回の記事では、店舗や施設の床清掃に悩み、業者依頼を考えているという方に向けて、基本の清掃方法や費用相場、また業者選びのポイントまで詳しくご紹介しました。
『スリーエス A&C』の清掃サービスでは、プロの清掃スタッフが、それぞれの床の材質に応じた床の洗浄からワックスがけまで、専用の器具を使って丁寧な清掃を行います。